ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題を調べる独立調査委員会が1月20日に、人権侵害はあったものの、ジェノサイド(集団虐殺)の意図は認知しなかったとする最終報告書を発表した。その調査委員の一人の大島賢三元国連大使に3月29日に日本国際平和構築協会の総会で報告書の内容を説明してもらいます。
日本国際平和構築協会(GPAJ)第44回セミナー案内2020年3月29日15:30-17:30JICA市ヶ谷グローバルプラザ会議室
15:00 登録
15:30 開会挨拶
15:35 委員会報告書の説明
講師:大島賢三 元特命全権大使. 国際連合日本政府常駐代表
16:15 パネルディスカッション
明石康 日本国際平和構築協会 特別顧問
熊谷奈緒子 国際大学 准教授 日本国際平和構築協会 理事
16:35 小休憩
16:40 参加者による一般討議会 コメント、質問と回答
17:30 セミナー終了
17:30 レセプション
18:30 レセプション終了
大島賢三大使 |
外務省経済協力局局長、総理府国際平和協力本部事務局長、国際連合事務次長(人道問題担当)、オーストラリア駐箚特命全権大使、国際連合政府代表部特命全権大使、国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員、原子力規制委員会委員などを歴任された。2007年10月、外務省退職後、国際協力機構(JICA)副理事長を経て、現在一般社団法人アフリカ協会理事長。2018年8月―2020年1月にイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題を調べるミャンマー政府の独立調査委員会の委員となる。
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明石 康 GPAJ特別顧問 |
公益財団法人国立京都国際会館理事長、関西学院大学 SGU招聘客員教授、スリランカ平和構築担当日本政府代表
国際連合事務局入り(1957)。日本政府国連代表部大使(1979)、国連事務次長(広報担当、軍縮担(1979-92)、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)事務総長特別代表(1992)、旧ユーゴスラビア国連事務総長特別代表(1994)、国連事務次長(人道問題担当、1996)。広島平和研究所長(1998-99)、特別非営利活動法人日本紛争予防センター会長(1999-2011)、公益財団法人国際文化会館理事長(2009-2018)。東京大学教養学科卒、米国バージニア大学修士(国際関係論) |
熊谷 奈緒子 GPAJ 理事 |
国際大学国際関係学研究科准教授。国際政治論、国際機構論、国際紛争処理論、日本外交史の講義を担当。ニューヨーク市立大学大学院にて博士号取得(政治学)。慰安婦問題について特に政治的道徳的側面からの研究を続けている。慰安婦問題の和解に関して、アジア女性基金とドイツの「記憶・責任・未来」基金の比較研究を行う。著書に『慰安婦問題』(ちくま新書、2014年)。論文には「人権の普遍性とその濫用の危険性」『新しい地政学』北岡伸一、細谷雄一[編](東洋経済、2020年)。
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