1996年のノーベル賞受賞者であり、元東ティモール・大統領ラモス=ホルタ氏は、アフリカ、アジア、中近東において起こっている人道そして安全保障問題に国際連合が国際的な善意を動員することが出来ずいることに懸念を表した。これらの人類が直面している地球規模の課題に対する解決策は、主要国の間にある溝に橋を架け、相互理解とコンセンサスを築き上げるときにのみ見つけることができるとの問題意識を示唆している。
東ティモールの小さな国は、民主主義の統合を達成したインドネシアだけでなく、オーストラリアの近隣諸国との最良の関係を達成した静かなオアシスとして存在している。そして ASEANは、地域の平和と安定を促進する強力な地域機関になりつつあるとの理解を示した。最後に、ラモス=ホルタ氏は、東京平和構築フォーラムが彼の悲観的な見方よりも楽観的なシナリオを見つけることが出来ることを望んでいると述べた。