国連学会の理事長をなされた横田洋三先生が6月12日に逝去されました。
そのわずか2ヵ月前の4月の初旬に横田先生に電話をして、日中韓の学生たちのJCKユースフォーラムに参加する40名ほどの学生に、Universal Periodic Report (UPR)に関して講演していただくように頼みました。その時に横田先生は自らの健康状態には触れませんが、若い専門家にお願いするのが良いのではないかとの、アドバイスをいただきました。
振り返ってみれば、横田先生には40年ほど前に、世界銀行に勤務されていた時に、初めてお会いしました。
そして、小生が東ティモールに勤務していた時に、国連東ティモール重大犯罪事実調査委員会の委員として来ていただき、人権の観点から虐殺や重大犯罪をいかに扱っていくか、貴重なアドバイスをいただきました。
小生が2006年に国連を引退して、法政大学で教鞭をとるようになると、毎年のように横田先生に来校していただき、人権に関して特別講演をしていただいた。
そして、日中韓の国連学会の共同研究会が行われるようになってから、より親しく意見交換をするようになりました。横田先生が率いる日本国連学会のメンバーが2010年に韓国のソウルで開かれた研究会では、庄司先生と望月先生参加された。R2Pに関して論文が発表した後に、新たに設立されたG20と国連との関係がどのようになるべきか、横田先生も加わり白熱した討論となったことを覚えております。
横田洋三先生のこれまでの、学問における、ご指導には心より感謝します。先生の下で育ってきた若い学者や専門家と共に、引く続き、研究に励んでいく所存です。横田先生には、どうぞ安らかにお眠り下さい。