ステレンボッシュで開催されましたACUNSの年次大会に6人の日本人が参加 (22/06/2019)

 南アフリカ、ステレンボッシュで、国連システム評議会(ACUNS)の2019年度研究大会が開催されました。全体会合ではキハラハント愛氏(東京大学准教授、ACUNS理事)がパネリストを務めました。またパネルにおいて、猪口絢子氏(大阪大学大学院)、植木安弘氏(上智大学教授)、勝間靖氏(早稲田大学教授)、藤重博美氏(青山学院大学准教授)、望月康恵氏(関西学院大学教授)がそれぞれ報告を行いました。会議全体に関してこちらをご参照下さい。


 関西学院大学の望月康恵氏は「平和への権利:国際規範の発展を促進するものとしてのアフリカの役割」との題目の下、次の報告を行った。


 「平和への権利」は、国連において1980年代より論じられてきている。この権利については、一方では法として発展させようとする取組みがありながらも、政治的な宣言として扱われてきた。ところでアフリカにおいては、平和への権利は、バンジュール憲章とアフリカ女性の権利議定書に規定され、さらにアフリカ人権委員会においても審議がなされてきた。国連での平和の権利についての議論を概観し、またアフリカにおける平和の権利の内容と範囲を検討することにより、氏は、平和への権利の発展に関しては、アフリカは一定の役割を担ってきたことを論じた。さらにこれは、アフリカが国際社会での法形成において消極的であるという一般的な言説に異議を唱えるものでもあり、アフリカの国際社会での役割において再考を促すことを提示した。


ACUNS研究大会参加者


No. 氏名 職名 所属
1
Plenary
キハラハント 愛
准教授
東京大学
2
session 2/panel 2.6
猪口 絢子
博士課程
大阪大学
3
session 3/panel 3.7
勝間 靖
教授
早稲田大学
4
session5/panel 5.6
植木 安弘
教授
上智大学
5
session 5/panel 5.4
藤重 博美
准教授
青山学院大学
6
session 5/panel 5.5
望月 康恵
教授
関西学院大学

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